子育てで感じた違和感【第三章】①
〈その1〉クリスマスプレゼント
私の娘は、サンタさんにいわゆる女の子が欲しがるようなプレゼントをお願いしたことがない。
小学生だった娘からの要望は、
ある年は
「ラジコンカー」
ある年は
「トランシーバー」
ある年は
「忍者セット」
ある年は
「ラジコンヘリ」
といった感じだ。
いつだったか、サンタさんがそれを無視して、
「毛糸の機織り機」をプレゼントしてしまったことがあった。
娘は「サンタさんが間違えた」としょんぼりとプレゼントを私に返して来た。
「あら。素敵な機織り機じゃない?」とフォローしてみたが、見向きもされなかった。
親からもらった(もとい、サンタさんからもらった)プレゼントを子どもが悲しむ姿ほど親にとってがっかりなことはない。
プレゼントを開けた瞬間の溢れ出る笑顔を何度もイメージしながら、眠る我が子の枕元にそっとプレゼントを置く。そんな親の思いは娘には届かなかった。
なぜなら、それは女の子用のプレゼントだったからだ。
その年以来、我が家では女の子が喜ぶようなプレゼントはNGだと、サンタさんは思い知ったのだった。
-- そう、これが、
あの日、私がカミングアウトを受けた時に、心に起こったもやもやの正体のひとつ。
〈詳しくは『ふたつの感情【第一章】』〉
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