子育てで感じた違和感【第三章】⑤
〈その5〉暮らしの様子
娘が小学生の頃は、近所の友達といつも忍者ごっこで盛り上がっていた。
折り紙で手裏剣を何十個も作り、刀を腰に差し、庭中を駆け回っていた。
幼稚園の制靴が草履だったせいで、すっかりその履きやすさが気に入った娘は、その後、高校生まで、普段履きはいつも草履だった。
娘はマリオやマリオカート等のゲームも好きで、テレビゲームやDSでもよく遊んでいた。
でも、当時、女の子たちの間で大ブームになっていた「どうぶつの森」や「ともだちコレクション」なるゲームには全く興味を示さなかった。
ジャニーズなんかのカッコいい芸能人やアイドルにも全く無関心だった。
思春期の女子たちがお洒落に目覚める頃、ウチの子は髪の毛をとかすこともせず、洗顔はパパの「メンズビオレ(あぶらごっそりタイプ)」を使い、シャンプーも男モノのスカルプシャンプー(これもパパのもの)を使っていた。
お洒落にまったく興味のない娘を見かねた周りの女子たちは、休み時間になると、寝癖のついた娘の髪の毛をブラッシングしてくれていたらしい💧
友だちとショッピングに出掛けても、周りの女子たちが可愛い小物などのお店に入ると、ウチの子は店の外で時間を潰していたそうだ。
本当に娘はオシャレには全く興味がなかった。
(後に娘は、洗面所を占領して鏡の前から離れないほどの典型的なオシャレ男子に変貌するが、それはまた後で話すことにする)
-- そう、これが、
あの日、カミングアウトを受けた日のモヤモヤの正体のひとつ。
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