子育てで感じた違和感【第三章】③
〈その3〉言葉づかい
娘は、小学5年生の頃から、言葉遣いが変わった。
自分のことを「オレ」と呼ぶようになった。
私の呼び方まで「ママ」から「母ちゃん」に変えられてしまった。
もちろん「パパ」も「父ちゃん」だ。
スーパーで買い物をしていると、遠くから「かあちゃーん、かあちゃーん」と聴こえてくる。
周りのお母様方がクスクスしている(ような気がする💧)
「私は『ママ』ですから」という顔で買い物を続けていたけれど、近づく我が子。
そう、私は「かあちゃん」になったのだった。
『ママ』が封印されてしまってから10年。
『かあちゃん』の言葉が聴こえると条件反射で振り向ける実力がついた。
でも、私はいまだ自分自身の第一人称は『ママ』である。小さな抵抗を続けている(^^;;
暮らしの中の言葉づかいも気になってきた。
「母ちゃん、飯まだ?」
「腹減った〜」
「うめ〜」
「帰ろうぜ」
などなど。
今の時代は「女の子なのに」とか「男の子だから」などどいう表現は憚れる世の中だが、当時、女の子らしからぬ言葉づかいに、私は相当困っていた。
でも、なんというか、娘は、あえてそういう言葉を無理して使おうとしているように思えた。
自ら、自分自身を変えようとしているような姿に見えた。
でも、それがどういう意味なのか、そのときの私は考えたことがなかった。
-- そう、これが、
あの日、私がカミングアウトを受けた時に、心に起こったもやもやの正体のひとつ。
〈詳しくは『 ふたつの感情【第一章】』〉
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