我が子が性同一性障害?【はじめに】
もし、あなたが、ご自身のお子さんから、
「自分は女じゃなくて男なんだ」
もしくは、
「自分は男じゃなくて女なんだ」
とカミングアウトされたら、どうするだろうか?
―私は、我が子からこの衝撃の告白を受けた。
でも、ほとんどの親はこのような事態に遭遇することはまずない。
なぜなら、『性同一性障害』は、性的マイノリティと呼ばれるとてもレアなケース だからだ。
そもそも「性別」というのは、「男性」と「女性」の二種類に分かれると考えてしまうが、 実は、性別には、 生物学的な性別(身体の性)と、 自分の性をどう意識するかという性自認(心の性)の二つの側面がある。
多くの場合、「身体の性」と「心の性」は一致しているため、 性別にこのような二つの側面があるということに気づくことはない。
しかし、この両者が一致していない状態の人が 稀に存在する。
そのとき、この状態を、『性同一性障害(トランスジェンダー)』と呼ぶ。
ある調査によると、 トランスジェンダーは人口の2%の割合で存在するという。
たしかにレアなケースではあるが、クラスに一人はいたかもしれない数だ。
決して少ない数ではない。
とすると、
私と同じ体験をしたお父さんお母さんも、 意外と多く存在するのかもしれない。
そのとき、皆さんはどのように受け止め、どのように動き、どのように対処しただろう。
私はというと、
それはもう戸惑い、悩み、苦しみ、でも、子どもを信じ、励まし、守り、一歩ずつ、一歩ずつ、なんとかここまで息子(かつて娘)と歩んできた。
私はそうしたこれまでの日々を、トランスジェンダー当事者からではなく、トランスジェンダーの子を持つ母親としての親目線から、このブログで綴っていこうと思う。
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